fx取引を始める上で、一番大切なのは為替変動リスクに対する意識です。ドル円相場は1973年の1ドル=360円の固定相場制から変動相場制へ移行したのち、慢性的な円高傾向にありました。
1985年にはプラザ合意がなされ、円高が加速。結果バブル経済を引き起こし、長引く不況のなか1995年、円が史上最高値の79.75円を記録しました。輸出企業の業績を圧迫、市場不安は頂点に達します。その後、1998年の147.64円の記録を除けば、102.02円(2004.12.2)-134.67円(2002.1.25)の範囲で推移しています。
ドル円チャートを覗いてみれば分かるとおもいますが、一定の緩やかな周期を見ることができ、思惑が外れたとしてもしばらく我慢すれば値を戻すかもしれません。しかしながら、何が起こるか皆目分からないのが現実です。小回りが利くfxであっても、相応のリスク管理システムが必要なのです。
バブル経済の折り、誰もが不敗を信じて疑わず、リスク回避の意識は端からなく信用取引が盛んに行われ、バブルがはじけた後の壊滅的なダメージは容赦なく投資家に降りかかりました。巨額の追加証拠金により資産を失うほどです。人生を棒に振るほどのリスクを負う取引が平然と行われていました。
信用取引と性質のよく似たfxが、外貨預金よりも投機的でリスクが高いと見なされているのも頷けます。投資家よりも証券会社の資産保護に重点を置いているシステムは改善され、fxでは証拠金以上の損益をださないようになっています。
マージンコールがその1つで、保証金の50%を割り込むと、fx取引会社から通知がきます。その際、反対売買による決済か追加証拠金の上積みで取引を継続するか選ぶことができるのです。
もう1つはロスカットといわれる、強制的に決済を遂行するシステムです。無理なレバレッジやマージンコールを無視した状態で、相場が急変し、証拠金の20%未満(fx取引会社により違いがあります)に達した場合に発生して、証拠金以上の損失リスクを回避する最後の手段です。
情報インフラが整いシステムが充実しても、fx取引に限りませんが、人の慢心からリスクが拡大することを忘れてはいけません。
